水道事業が民営化される
2020/03/23
昨日TVドラマ「テセウスの船」が最終回を迎えました。
題名に興味を持ち
なぜかこのドラマだけは見ていました。
この「テセウスの船」とはギリシャ神話から来ているそうですが
英雄テセウスが使用した船をアテネの人々が後世に残そうと
朽ちてきた部分を新しいモノに交換し修復・維持してきたが
全てに新しくなったその船も「テセウスの船」と呼べるのか?
といった哲学的な話です。
現代においては
アイドルグループのメンバーが ”卒業” といってグループを脱退しても
新人を加入させ同じグループ名で活動をする感じでしょうか?
でもグループ名は同じでもメンバーが何人も入れ替わると
色あせていく感じが否めない増谷です。
企業も人は入れ替わりますがいかがでしょう・・・・?
以前弊社が発行した”炭タイム41号”にも載せたのですが
水道事業の民営化問題について掲載いたします。
世界でも水道事業を民営化することで水道料金が高騰し
再度公営化に踏み切っている国が多い中
当時経産大臣だった竹中平蔵氏の主導のもと
水道事業の運営権を民間に渡し
水道料金を決めたり徴収もできるPFI法の改正案を閣議決定しています。
これを「コンセッション方式」といいますが
2012年愛媛県松山市はフランス企業に
13億円(5年契約)で運営権を譲渡しています。
2017年静岡県浜松市は地元住民が立ち上がり
3万筆以上の署名を集め民営化の反対運動をして
浜松市の民営化検討作業を一時中止にまで追い込みました。
2020年には宮城県も上下水道の運営権を民間に渡す方針のようですが
地域住民が起点となり断固反対すべきだと思います。
これからも水道事業の民営化を検討する自治体が出るかもしれません。
国が反対しない以上各地域の住民が注視しないと
水道代が突然2倍になる日が来るかもしれません。
「空気」も「水」も国民、いや人間にとって ”命のインフラ” です。
世界各国でこの民営化に失敗している事例がある中
日本で進められていることが不思議でなりません。
農薬も薬も医療機器も原子力も
不思議なことを上げるときりがありません。
むかし「水や空気」はタダと言われてました。
しかし今や「水」はコンビニで買っています。
その内「空気」もコンビニで買うようになるかもしれません?