”香害”で苦しんだ喫茶店オーナー
2020/02/21
歳をとって涙もろくなったと同時に
今までなら気にしなかった言葉が
妙に琴線に触れるようになりました。
先日、相田みつをの
”そのうち そのうち
べんかいしながら日がくれる” という詩を見て
改めて、一日一日、一分一秒を
大事に生きなきゃいけないと感じた増谷です。
先日北海道のローカル番組で
ある喫茶店のオーナー夫妻が
お客様の衣服の柔軟剤の臭いで体調を崩し
営業を中止、若しくは廃業しなくてはいけない
状況に追い込まれた事を取り上げていました。
化学物質過敏症(CS)の症状を訴える人たちは
人混みに行けない。電車やバスに乗れない。
香りの付いた洗剤や、香水をつけた人に近づくと
鼻水やくしゃみ、時には吐き気をもよおす。
映画館やコンサート、食事にも行けないし
楽しめない。
等々、日常生活に制限が起きます。
また目に見えるわけではないので
職場や家庭で理解が得られないという悩みから
精神的に追い詰められ
毎日そのストレスで自律神経に異常を発し
生命維持に支障を起こしたりします。
最近では子供たちが通う学校や塾、
保育施設で被害を訴える声も出ています。
専門冊子や新聞等で取り上げられるのは
全国で被害を被る方たちのほんの一例です。
ひょっとして洗剤や柔軟剤、香水等の臭いで
悩んでいる人がすぐ近くにいるかもしれません。
いや、今日大丈夫でも
翌日自分が苦しむ側になるかもしれません。
自分に出来る事として
出来る限り芳香成分の無いものを使うとか
不必要な化学物質は使っていないか
自分の身の回りをチェックしてみたいものです。